【言葉がステキな絵本】谷川俊太郎さんの翻訳の世界〜フレデリック〜

こころの絵本

フレデリック〜ちょっと かわった のねずみの はなし〜

フレデリックという絵本を知っていますか?


フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし
レオ・レオニ
好学社


表紙の絵がとてもオシャレで可愛くて
部屋に置いてあったらインテリアの一部としても良いような
そんな絵ですよね。
ページを開くと素敵な絵の世界がもっともっと広がっていきます。

この絵本はあのスイミーでお馴染みのレオ・レオニ作。
そして訳しているのが谷川俊太郎さんなんですね。
ちなみにスイミーの翻訳も谷川俊太郎さん。
他にも、『せかいいちおおきなうち(レオ・レオニ作)』の翻訳もされています。

谷川俊太郎さんの文章って独特でとても魅力的。
言葉選びのセンスが際立っていておとなでも楽しめる。
短い文章の中に凝縮された世界があって
色々と考えさせられるステキな翻訳になっているんですよね。

フレデリックの本のそでに谷川俊太郎さんのコメントが載っていて
「翻訳にあたっては、原本のもつ視覚的な美しさを損なわぬことを、まず第一に心がけました。(前袖記載文引用)」と書かれています。
レオ・レオニの絵と谷川俊太郎さんの文の世界観がぴったりな理由がとてもよくわかりますね。

どんなおはなし?

5匹ののねずみのおはなしです。
みんなで冬支度をするためせっせと働くなか
1匹のフレデリックというのねずみだけは
じっとしています。
なぜ働かないのか?と問われても
『ぼくはおひさまのひかりをあつめてるんだ』(絵本引用)
『いろをあつめてるのさ。ふゆは はいいろだからね。』(絵本引用)
などと返すばかり。
しかしいざ冬を迎えたときにその意味がようやくわかる。


なんとも心がほっこりするお話です。

フレデリック×5歳娘のエピソード

ぷに子(5歳の娘)はこの絵本が大好きで何度も何度も読んでいます。
そんなある日、お風呂に一緒に入っていたときのこと。
ぷに子が髪も体も洗わずずーっと湯船で遊んでいるので
『早く洗いなよ〜』と言ったところ

『いまぼくは お風呂の温かさをあつめているのさ。』

と返されてしまい思わず笑ってしまいました。
『フレデリックがいる!』と言ったら
ぷに子も笑っていました。

絵本がある生活って良いですね^^

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